2019年プレミア12スーパーラウンドと決勝、そして2021年夏の東京五輪準決勝まで、直近3回の“日韓戦”はすべて侍ジャパンが笑った。
しかし、WBCでの“日韓戦”だけで見ると、通算8試合で4勝4敗と互角の勢いを見せている。もう15年前とはいえ、2008年北京五輪では予選と準決勝ともに韓国に敗れた痛い記憶がある。そのため、1次ラウンド最大の難敵である韓国戦で、大谷を先発登板する可能性が高いというのが同メディアの見立てだ。
大谷は2015年プレミア12で韓国戦2試合に登板した際、圧巻の投球を見せた。当時はまだメジャー進出前だったが、北海道日本ハムファイターズのエースとして定着し、ポテンシャルが爆発し始めていたときだった。
最速161kmの剛速球と147kmのフォークボールで韓国打線を圧倒。2試合で13イニングを投げ、3被安打、3四死球(2四球1死球)、21奪三振の無失点と、圧倒的なピッチングが今も韓国に強烈なインパクトを残している。
もっとも、WBCはプレミア12と違い、投球数の制限規定がある点が韓国にとって幸いだ。特に1次ラウンドは最大65球と制限されているため、大谷が長く投げることはできない。韓国としては、大谷の投球数をいかに多く増やせるかが勝負のカギを握る。
一方、投手15人、野手15人で最終エントリー30人を構成した侍ジャパンは、来月の招集以降からトレーニングを通じて起用法を確定する。大谷を筆頭にダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)、山本由伸(オリックス・バファローズ)、佐々木朗希(千葉ロッテマリーンズ)など、メジャーとNPBを牛耳る特級投手4人が先発ローテーションをするものと予想される。
ただ、メジャーリーガーたちの代表合流時期は遅れるものと予想され、栗山監督も登板順序の決定を先送りにしている。
侍ジャパンは来月17日から強化練習を始めた後、福岡ソフトバンクホークス、中日ドラゴンズと各2試合、計4試合の強化試合を経て、3月9日にWBC初戦の中国戦を迎える。
ダルビッシュらメジャーリーガーは各所属球団の春季キャンプを消化した後、3月に入って来日し、侍ジャパンに合流すると予想されている。その間にどんな変数があるかはわからない。合流後、体調とコンディションをチェックし、最終的な登板順序を決めるものとみられる。
(記事提供=OSEN)