韓国ドラマの登場人物、そのほとんとが日本の漫画キャラと同一のなぜ?

2025年11月08日 話題 #日本コンテンツ
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Netflixで配信中の韓国ドラマ『ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語』(原題、以下『キム部長の物語』)に登場する人物たちの名前は、日本の漫画『スラムダンク』のキャラクターから採用されていることをご存じだろうか。

『キム部長の物語』は、自分には価値があると信じてきたすべてを一瞬で失ってしまった一人の中年男性が、長い旅路の末に「大企業の部長」ではなく本当の自分の姿を見つけていく過程を描いたドラマだ。

原作は、ソン・ヒグの同名小説。ただし原作でキャラクターたちは、「キム部長」「ソン課長」「チョン代理」「クォン社員」など、名前を持たず役職のみで表現されている。

『ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語』主演俳優たち(写真提供=OSEN)

しかしドラマ化にあたっては設定が変更され、多くの登場人物に名前が付けられた。その名前の多くが『スラムダンク』のキャラクター名と一致していることが注目を集めた。

これについてドラマの演出を担当するチョ・ヒョンタク監督は、「実は私も『スラムダンク』のファンだが、劇中のキャラクターの名前に使われるとは思っていなかった。後から知ったことだ。脚本家がスラムダンクの“超ガチファン”で、愛情から始めた遊びが広がっていったようだ」と説明した。

韓国でも『スラムダンク』は絶大な人気を誇る。1992年12月に翻訳版が発売されて以来、2001年の完全版、2018年の新装再編版を経て、シリーズ累計発行部数1450万部を超えるとも。

ただし、登場人物の名前は“韓国式”にローカライズされており、主人公の桜木花道が「カン・ベクホ」、流川楓が「ソ・テウン」、赤木剛憲が「チェ・チス」、宮城リョータが「ソン・テソプ」、三井寿が「チョン・デマン」といった具合だ。これは、韓国で2023年に公開された映画『THE FIRST SLAM DUNK』においても同じだ。

では、ドラマ『キム部長の物語』では、どんな名前が使われているのだろうか。主人公一家のキム・ナクス、パク・ハジン、キム・スギョムをはじめ、チョン・ソング、ト・ジンウ、イ・ジョンファン、イ・ハンナ、ペク・チョンテなどが登場する。
主人公のキム・ナクスは山王工業高校の“スッポンディフェンス”「一之倉聡」、その妻パク・ハジンは彦一の姉「相田弥生」、息子のキム・スギョムは翔陽高校の主将兼監督「藤真健司」と名前が一致している。

その他、チョン・ソングは「野辺将広」、ト・ジンウは「堂本五郎」、イ・ジョンファンは「牧紳一」、イ・ハンナは「彩子」、ペク・チョンテは「植草智之」、ホ・テファンは「池上亮二」となっている。
『キム部長の物語』は、ドラマとしてのストーリーに加え、こうした遊び心ある設定も視聴ポイントになりそうだ。

文=スポーツソウル日本版編集部

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