厚生労働省の「平成26年簡易生命表」が最も参考になる。それによると、日本の平均寿命は、男性80.50歳、女性86.83歳だ。単純に平均化すれば、日本の平均寿命は83.7歳といえるだろう。
一方、同資料内の「平均寿命の国際比較」を見ると、韓国の平均寿命は男性78.5歳、女性85.1歳。こちらも単純に平均化すれば、81.8歳となる。平均寿命は男女ともに、韓国よりも日本が上という結果だ。
寿命に関する指標には、平均寿命以外にもさまざまな統計がある。例えば、世界保健機関(WHO)が発表した成人死亡率。言い換えれば、15~60歳の成人が死亡する割合ということになり、1000人当たりで計算される。
当然だが、死亡率なのでランキング順位が低いほど良い。
2015年版の統計によると、日本は194カ国中、男性は175位の81人、女性は183位の42人だ。一方の韓国は、男性が164位の93人、女性が190位の38人となっている。全194カ国の平均値が男性182人、女性102人であることから両国ともにかなり低いわけだが、女性の成人死亡率の低さだけは韓国が日本よりも上といえそうだ。
また、WHOが発表している新生児死亡率(新生児1000人当たりが死亡する割合)も重要な指標だろう。
日本は世界トップで1人、韓国は僅差で2人となった。乳児期に限定すると日本2人、韓国4人となる。死産率(出産時1000人当たり死産する割合)は、両国とも3人で世界2位となっている。日韓はいずれも世界的に子供が安全な国といえそうだ。
自然死以外の統計では、交通事故数・死者数がある。総務省統計局が発表した「世界の統計2012」には10万人当たりの交通事故および死者数が掲載されているが、日本は577件で4.5人。韓国は475件で12.0人となっている。日本の交通事故数は世界トップクラスだが、それは日本の車の保有台数が多いため。
交通事故死者数は平均8.3人なので、その約半分の日本はかなり安全だ。韓国は日本の3倍近い死亡者数となっており、平均値よりも1.5倍近い。交通事故には気を付けたいところだ。
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