深刻化する韓国内での“キムチ離れ”、その意外な理由とは

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そこで、自宅でキムチを食べると答えた2948人を対象としたアンケートを行った結果、キムチ摂取量は年齢別に大きな差を見せた。20代は「5.0回」、30代は「5.9回」と、平均値(7.37回)を大きく下回ったのだ。

なお、40代も「7.2回」、50代でも「7.6回」とほぼ平均という結果に。60代以上の高齢層だけが「9.5回」と平均を大きく上回った。つまり、若者の“キムチ離れ”が顕著になっているということだ。

同報告書では「国内キムチ消費量が減っている」とし、「特に女性、低年齢のキムチ消費の減少傾向が大きい」と分析している。実際に韓国保健産業振興院によると、1人当たりの日々のキムチ摂取量は2010年に71.4gだったが、2019年には59.8gと、10年間で16.2%も減少した。

こうした現象が起る理由は、若者を中心にパンや麺を主食にする文化が進み、米を主食にしない層が増えたからだという。

韓国内でも「パンや麺ばかりでキムチを食べる回数は減った」「それでもキムチがないと生きていけない」「海外旅行に1週間行ったが、何よりもキムチが食べたくておかしくなりそうだった」「歳をとると結局、キムチが一番ってことに気づくよ」など、熱いキムチ談義が繰り広げられる結果となった。

「キムチ宗主国」ともいわれる韓国だけに、若者の“キムチ離れ”は由々しき事態だ。キムチ文化が衰退しないことを祈るばかりである。

(文=サーチコリアニュース編集部)

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