日本と韓国で長距離選手が車にひかれる類似した事故が発生し、局所的な注目を集めている。
日本の大分県国東市で10月27日行われた高校駅伝県予選で、男子選手がコース上に誤って進入してきた車にひかれ、怪我をした。
その選手は1区から2区への中継所でたすきを渡した後、足がもつれて転倒。その際、対向車線を走行していた車に左足をひかれたという。運転手は86歳の女性だった。幸い、軽傷で、命に別状はなかったそうだ。
事故の詳細な原因は今後解明されると見られるが、大会主催者側への批判が起きている状況だ。
韓国でもつい先日、同じような事故が起こった。
慶尚南道・金海(キメ)市で10月15日に開かれた全国体育大会ハーフマラソンで、70代の運転手が20代の出場選手を乗用車で後ろからひく事故があったのだ。追突された選手は衝撃で、立ち上がることができなかった。
金海中部警察署によると、事故によって選手は左足のすねを骨折し、そのまま病院に移送された。
警察の調査の結果、運転手は事故前、走行区間である3車線を走って右折した後、統制区間である2車線に進入。これを発見した競技の進行要員が3車線に車を誘導したが、運転手は前を走っていた選手に追突した。
公開された動画を見ると、選手が目の前を走っているのに停車することなく、追突していることがわかる。70代の運転手は警察の調査で、選手を発見したが、余裕がなくて車を止めることができなかったと供述したそうだ。
偶然かもしれないが、日韓ともに事故を起こしたのは高齢ドライバーという共通点がある。
日本でも高齢ドライバーが社会問題化しているが、韓国も同じだ。韓国警察庁の資料によると、65歳以上の高齢ドライバーが起こした交通事故の件数は2020年3万1072件から2023年3万9614件と、わずか3年で27.5%も増加している。
交通事故全体に占める高齢ドライバーによる交通事故の割合を見ても、2020年の14.8%から2021年15.7%、2022年17.6%と着実に増加しており、2023年は20.0%に達した。交通事故全体の5件中、1件は高齢ドライバーが起こしているわけだ。
大会運営側の警備や規制の不備が指摘されるなか、高齢ドライバーの問題についても真剣に検討する必要があるのではないだろうか。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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