来年から韓国に新しい国家記念日が誕生する。
【注目】少数民族への“ハングル輸出事業”、無責任な実態とは?
韓国の行政安全部は11月19日、5月15日を「世宗(セジョン)大王誕生日」という記念日に指定することを含む「各種記念日などに関する規定改正案」が国務会議で議決されたと発表した。
「世宗大王誕生日」は、朝鮮王朝の第4代王・世宗の誕生日(1397年5月15日)を祝う記念日だ。朝鮮王朝時代の歴代王のなかでも屈指の名君とされる世宗の愛民思想、自主精神、実用精神を継承し、発展させていくために制定された
世宗の最も大きな功績は、「訓民正音(ハングル)」の創製だ。朝鮮王朝時代はそれまで漢字が使われていたが、韓国語と構造が異なる文字体系であったため、多くの民が学び、使うことができないという現実があった。それをもどかしく思った世宗は、韓国語の表記に適した文字体系を1443年に完成させた。
来年から国家記念日となる「世宗大王誕生日」には、様々な記念行事が開催される見通しだ。
文化体育観光部と国家遺産庁は、これまで「ハングル週間」(10月4日~10月10日)に実施してきた「世宗文化賞」の授賞式を「世宗大王誕生日」に行い、世宗大王の偉業を称える「崇慕祭典」など各種イベントを推進する。
ただ、来年から始まる「世宗大王誕生日」は国家記念日に指定されるものの、公休日にはならない。
公休日は「公休日に関する法律」で別途規定されており、「世宗大王誕生日」を公休日に指定するかどうかの議論は行われていないという。
そのため関連ニュースについて、オンライン上では「休みではないのか。残念」「休日にならないのであれば、どんな意味があるのか」「偉大な王だが、朝鮮王朝時代でもあるまいし誕生日を祝う必要があるのか」といった意見が見られた。
なお今回、国家記念日として議決されたのは「世宗大王誕生日」だけでなく、5月27日の「宇宙航空の日」もある。
宇宙航空庁の開庁日(2024年5月27日)を基準に制定された「宇宙航空の日」は、宇宙航空分野で世界5大強国の実現を目指し、今後の宇宙航空経済時代をリードするために設けられた。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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