男子高校生が校内で刃物を振り回し、教職員など計6人にケガを負わせる事件が韓国で発生した。
5月20日、韓国の法曹関係者によると、清州(チョンジュ)地方検察庁は殺人未遂および特殊傷害の容疑で、17歳の男子高校生Aを身柄を拘束したまま起訴したという。
Aは4月28日午前8時33分頃、自身が通う高校の廊下などで刃物を振り回し、教員の首を絞めるなどして暴れ、教職員や通行人ら計6人に重軽傷を負わせたとされている。
捜査当局によれば、Aは特別支援教育を受けていた生徒で、学校生活や人間関係に深い悩みを抱えていた。かねてより「友人に見下されている」と感じていたほか、好意を寄せていた女子生徒Bさんにも距離を置かれていると受け止め、怒りが爆発したという。
事件当日、Aは自宅に犯行を示唆するメモを残し、複数の刃物を持って早朝に登校。教員と出くわすと、「Bさんに“ごめん”と伝えてほしい」と頼んだが、それを拒否されたため、首を絞めて襲いかかった。その後、刃物を手にしたAは、校長や清掃員ら3人に重傷を負わせ、さらに教職員と校外の通行人3人にも軽傷を負わせた。
検察は、大検察庁(韓国の最高検察庁)による統合心理分析などを踏まえ、今回の事件を「不特定多数を標的にした、異常な動機による計画的犯行」と断定。Aは、学校生活や人間関係への怒りや不満を長期間にわたって募らせ、それを一気に爆発させたとみられている。
(記事提供=時事ジャーナル)
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