北朝鮮が新年を迎えて発行する切手の説明に、ロシア語が併記された。
1月9日(現地時間)、自由アジア放送(RFA)によると、北朝鮮の「朝鮮切手」ウェブサイトに掲載された新しい切手の通知には、今年発行される切手の説明や特徴がハングル、英語、中国語に加えてロシア語でも記載されていた。
2015年に北朝鮮が「朝ロ(北朝鮮・ロシア)親善の年」を記念して発行した切手の通知にはロシア語が併記されていなかった点から考えると、今回の件は異例だ。
これについて韓国の統一部は「全体の発行通知を所持しているわけではないため確認範囲は限定的だが、昨年末までは切手の通知に英語と中国語のみが併記されていた」とし、「今年1月1日からロシア語の説明が併記されるようになったことを確認した」と述べたと、RFAは伝えている。
2024年6月に「包括的戦略パートナーシップ条約」を締結し、加速している北朝鮮とロシアの密接な関係が切手を通じても明らかになったという見方だ。
2024年を契機に、北朝鮮が中国よりもロシアとの関係を優先していることが切手帳を通じて表れているとの分析もある。去る12月10日、北朝鮮が中国とロシアそれぞれとの親善をテーマに発行した切手帳を比較すると、朝ロ親善の切手帳の在庫番号が「Ba79」であり、朝中親善の切手帳「Ba80」よりも先に付けられている。
さらに、北朝鮮が中国とロシアから受け取った贈り物を題材に発行した切手の在庫番号の順序にもこの傾向が見られた。
2023年までは、中国が金正日(キム・ジョンイル)への誕生日プレゼントとして送った切手の在庫番号がロシアの贈り物より先だったが、2024年にはロシアが送った贈り物の切手の在庫番号が中国よりも先になっていることが確認された。
(記事提供=時事ジャーナル)
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