東方神起ファンの善行がスゴイ!! K-POPファンの間で寄付文化が根付いた理由とは

2019年02月11日 韓流
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2月6日は、K-POPデュオ東方神起のメンバー、ユンホの33歳の誕生日だった。

日本でもツイッターで誕生日を祝うハッシュタグがトレンド入りするなど話題になったが、ユンホの母国である韓国でも関心を集めていた。

最近は韓国のバラエティ番組で「1日の睡眠時間は4時間半」と明かすなど、韓国でも人気が衰えないユンホだが、今年も行なわれたファンたちの善行が複数のメディアに取り上げられ話題になっている。

そもそもユンホのファンたちによる寄付活動は、2011年から行われてきた。韓国メディアによれば、「ユンホがファンクラブに“高価なプレゼントは受け取らない。そのお金を寄付して社会に役立ててほしい”とお願いした後、ファンたちの寄付が始まった」という。

2017年には、韓国に子供たちのためのミニ図書館を設立。昨年は日本のファンたちが500万ウォン(約50万円)相当のベッドと寝具類を、ユンホの故郷・光州(クァンジュ)社会福祉共同募金会に寄付して関心を集めた。

東方神起チャンミン(左)とユンホ

今年は集まった寄付金260万ウォン(約26万円)を、ガーナに建てられた『ユノ・ユンホ・センター』に寄付。同センターを訪れた子供たち300人分の給食を用意したという。ちなみに、『ユノ・ユンホ・センター』は、ユンホのファンたちの支援によって2015年に設立された多目的教育施設だ。

これまでユンホ自身もさまざまな寄付を行い、コンビを組むチャンミンの寄付活動もたびたび話題に上ってきたが、こうしたファンとともに行う善行も、東方神起が支持を集め続ける一因でもあるのだろう。

セクハラ勃発で波紋のアイドルも寄付

もっとも、K-POPアーティストのファンたちが寄付活動を行うのは珍しいことではない。例えばBTS(防弾少年団)のファンたちだ。

世界各国の“ARMY”(BTSのファン)たちは、ユニセフへの寄付金を2億ウォン(約2000万円)近く集めたこともある。昨年末にも、原爆被害者への寄付が話題になっていた。

BTS

また、ガールズグループLOVELYZはデビュー記念日に、ファンが集めた献血証と応援の手紙などを韓国小児がん財団に寄付しているという。

LOVELYZは先日、サイン会でファンのセクハラ発言が波紋を呼んでいたが、ファンたちはそんな一部の誤った行動も意に介さず、「好きなアーティストの名で社会的にも意味のあることに参加できてうれしい。今後も機会があれば続けたい」と韓国メディアに話している。

そのほかにも、K-POPファンによる寄付活動は多い。

「世界で最も美しい顔100人」にもランクインしたTWICEのナヨンのファンたちは昨年12月に低所得層に練炭を寄付して関心を集めていたし、Wanna Oneのメンバーだったカン・ダニエルのファンによる寄付活動は韓国国内だけではなく、アフリカのルワンダでも行なわれているほどだ。

以前、仕事で立ち合ったとあるボーイズグループのソウル公演では、会場周辺に米袋が山積みにされていたこともあった。米袋には「トゥル(贈る)ミ(米)」の文字。

コンサート開催記念に花輪やプレゼントを贈ることはよくあるが、米袋はないのでその理由を関係者に尋ねてみると、韓国ではファンたちがアーティストに米や練炭をプレゼントし、プレゼントされたメンバーたちが恵まれない子供たちや一人暮らしの老人、施設などに寄付するという。

寄付が根付いた理由

こうした寄付活動は、韓国芸能界の最近のトレンドでもあるらしい。韓国で障がい者支援を行う社会福祉法人『暖かい同行』のイ・グァンジェ常任理事も、韓国メディアにこう話している。

「20年前にも、芸能人のボランティア活動や寄付活動はたくさんあったが、今とは違って、当時は形式的な一過性のイベントが多かった。その点、最近の芸能人のボランティアと寄付活動は、より真剣で持続的だ。

何よりも、自分の好きな芸能人のブランド価値を高めるために、ファンたちが積極的に乗り出して寄付とボランティア活動に直接参加している。これが20年前と一番異なる点だ」

韓国芸能界の競争が激しさを増すなか、ファンによる寄付活動は、芸能人の“ブランド価値”を高めることにもつながっているわけだ。

「外見や実力以外で、自身の価値を高める機会が多様ではないスターたちにとって、いまや寄付・ボランティア活動はブランド価値を高めるために必須不可欠な要素」(『ヘラルド経済』)になっているらしい。

いずれにしても、K-POPファンの間で根付いている寄付文化。

そんななかで東方神起ユンホの誕生日を記念した寄付活動も話題を集めたわけだが、ファンたちによる善行は素晴らしいことに違いないだろう。東方神起をはじめとするK-POPファンたちの寄付文化が今後も続くことを願うばかりだ。

(文=慎 武宏)

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