グラミー賞授賞式に参加し、全世界に存在感を示したBTS(防弾少年団)。彼らが7人の完全体で活動できるのは、ひとまず今年までとなるかもしれない。
【話題】人気絶頂のBTS、それゆえに絶えない批判・トラブル・不満とは
最年長メンバーであるJINが今年12月に満30歳となり、兵役の義務を果たさなければならないからだ。
そんな現状があるなか、韓国では長らくBTSを兵役免除にすべきではないかとの意見が出ていた。彼らの韓国文化に対する貢献度や経済効果を考えると、兵役に2年の月日を費やすことは、国益にそぐわないという声だ。
実際に韓国国防部は2020年12月に兵役法の一部改正を公布し、一定の条件を満たした“大衆文化芸術分野の優秀者”は、入隊を満30歳まで延期できるようにした。JINが現在、入隊していないのも、この改正が行われたからといえる。
しかし議論は入隊の延期にとどまらず、事実上の“兵役免除”、つまり「代替服務」を許可すべきというところまで来ている。代替服務とは、特定の資格を持つ人に対して、軍服務の代わりに特定分野の社会活動に参与することで、国防の義務を果たせるようにすることを意味する。サッカー選手ならサッカーで、芸術家なら芸術活動で兵役を“代替する”という制度だ。
ただ現状の代替服務では、K-POPアーティスト(大衆文化芸術人)は対象外となっている。そんな代替服務が可能となる「芸術・体育要員」に、大衆文化芸術人も含めようというのがBTSをめぐる動きといえるだろう。
ちなみにBTSメンバー本人たちの意思は、ここまでの議論で何も含まれていないことは看過してはならないだろう。彼らが兵役免除を求めたことは一度もない。
そんななか韓国メディア『ディスパッチ』が興味深いアンケート調査を行った。「兵役特例に関する対国民認識調査」だ。世論調査会社EMBRAINに依頼し、全国満14~59歳を対象に行われた。
いくつか抜粋してみよう。