超学歴社会といわれる韓国。ただ一流大学に入学したからといって、そこで終わりではない。一流企業に入るためにも、学生生活中は常に勉強して自身の“商品価値”を高めていかなければならない。
そんな韓国では、6月中旬頃に大学の期末試験がある。24時間、利用可能な大学の図書館などは、寝食を忘れて勉強に没頭する学生たちの姿も珍しくない。
そんな学生たちを支えようと、期末試験期間は「学生たちが試験に集中できるように」という思いから、「間食イベント」が準備されていて、学生たちにパンやジュース、お菓子などを無料配布する催しがある。
各大学ごとに何を配布するのかは異なるが、基本的に物資がなくなれば終了だ。
そんな学生たちにとって、とてもありがたい「間食イベント」なのだが、あるトラブルが起り、物議をかもす事態となった。
問題となったのは、韓国でも有数の名門ソウル大学だ。
6月9日、ソウル大学内のオンラインコミュニティに「ソウル大学近況」というタイトルの投稿と写真が投稿され、急速に拡散された。
なんと、学生たちに向けて準備された差し入れの栄養ドリンクが床にぶちまけられているのだ。さらに、文章では「学校に来たら無関係のおじさんやおばさんが大量に拾っていった」という事実まで記載されていた。
実はソウル大キャンパスは登山路とつながっているため、学生だけでなく多数の市民も出入りが可能で、それがこうした事態を招いたようだが、これには韓国中で怒りの声が上がっている。
「本当に恥ずべき行為だ」「私たちの国の老人たちは本当に問題だ」「飲み物に農薬でも混ぜておけばよかった」「持っていった人を探して捕まえてほしい」
そもそも栄養ドリンクがぶちまけられた原因は不明だが、学生のための差し入れに、なぜ簡単に手を出せるのか。年長者を敬う気風がある韓国だけに、高齢者たちは模範となるべきなのだが…。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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