12月18日の寒波によって、新潟県では車が動けなくなるほどの豪雪となり、多くの交通機関が麻痺する事態となった。平年の3倍と言われる積雪量は、日常生活にも大きな影響を与えている。
そこで急務となるのが除雪作業だ。屋根からの落雪や、凍った地面を通ってスリップするなど、危険度も高くなるため適切な対応が求められる。
こうした雪との対応は、お隣・韓国も毎年苦しんでいる。特に韓国北部は、冬になるとシベリアからの寒波によって氷点下以下になる日が多くなるとされている。
実際、大雪の影響で路面が凍結するたびに、滑りや転倒など危険な事故が相次いでいる。
韓国行政安全部によると、12月から翌年1月にかけては道路霜・氷結による交通事故が集中する時期で、2016~2020年までの5年間で雪と関連した事故が計4868件発生し、死傷者8938人が出たと集計されたという。
ちなみにソウル市では、豪雪後は「建物の境界線から1mまでを所有者や管理者などが除雪しなければならない」という条例がある。雪が降り止んだ後、昼間であれば4時間以内、夜間であれば翌日午前11時までに除雪・除氷作業を終えなければならない。
もっとも、強制性や罰則規定はないため遵守している人は少ないが、歩行者の転倒事故が発生した場合、当該道路管理者に民事上損害賠償責任を問うことは可能である。
しかし、除雪作業は危険も多い。寒い天候では筋肉や関節などが硬直し、対処能力が落ちて道が滑るとバランスを失って倒れやすいからだ。
都内在住の人にとって降雪はひとつのイベントのようにも感じるが、雪が身近な地域に住む人にとっては簡単なものではない。怪我などがないように気をつけてほしいものだ。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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