「秋夕(チュソク)の帰省はダメ、ゼッタイ」韓国人の“民族大移動”は今年もお預け?

2021年09月09日 その他
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日本では、お盆の帰省で新型コロナウイルスの感染が一気に広がるのではないかという懸念から、2021年のお盆時期も、昨年同様に「帰省はやめて」という要望が各自治体から出される結果となった。

それでも昨年に比べると増えたようで、JR東日本によると、東海道新幹線下りの自由席乗車率(8月7日)は、東京駅発車時点で「のぞみ」が30~90%、東北・山形新幹線は10~50%だった。

お隣・韓国はどうだろうか。

韓国のお盆である秋夕(チュソク)は、毎年旧暦8月15日に行われる。現在の暦では9月中旬か下旬になる。2021年の場合は9月21日であり、韓国ではその前後を挟んで連休になる。

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先祖への畏敬の念を強くもつ韓国では、この時期には、日本では想像もできないほどの帰省ラッシュが起り、その様は“民族大移動”と称されるほどだ。

しかし昨年に続き、今年も“民族大移動”と呼ばれるほどの帰省ラッシュは起こりにくいと予想されている。その原因となるのが新型コロナウイルス感染拡大による自粛要請だ。

(写真提供=SPORTS KOREA)

韓国のオンラインモール「ティモン」は顧客600人を対象に8月19日から8月25日の間、「秋夕の過ごし方」をアンケート調査を行った。その結果、回答者の4人中3人は「秋夕連休を家族と一緒に家で休む」と答えたと明らかにした。「旅行や帰省」という回答は4%に過ぎなかった。

コロナ禍の深刻性から移動を自制する雰囲気を見せた。主な理由として、回答者の78%が「デルタ株の拡散」を挙げた。

また、新型コロナの影響により秋夕文化自体が変わるという人も多く、回答者の48%が「直系家族のみが集まる文化に変化するだろう」と答えた。25%は「個人と家族のためのリフレッシュ期間になる」と考え、「変化はないだろう」と答えた人は13%に過ぎなかった。

実際、故郷に行かないという回答が47%と半分に達した上、それでも帰省を強行しようとする人に対しては「気持ちは理解するが、自制してほしい」と考える人が多かった。日本のお盆と同様に、韓国の伝統である秋夕の過ごし方が、コロナを契機に大きく変わろうとしているようだ。

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