例えば2018年10月には、韓国発のお笑いアイドルグループKOKOON(コクーン)のメンバーだった田中凌(現在は脱退)が、お笑いコンビのブルーレディとして出場した『M-1』予選1回戦を通過したニュースが報じられた。
そのなかで、「田中凌、日本のギャグ選手権大会『M-1グランプリ』本選進出…“グローバルギャグアイドル”」と見出しを打った経済紙『ファイナンシャルニュース』は、韓国に馴染みのない『M-1』についてこう説明していた。
「『M-1グランプリ』は日本の無名コメディアンにとって夢の舞台だ。賞金1000万円(約1億ウォン)を獲得できるだけでなく、スターダムに上がることもできる。とろサーモン、銀シャリ、トレンディエンジェル、サンドウィッチマン、NON STYLEなど、同大会優勝者出身のお笑いコンビは、現在も日本国内で愛されている」
さらに遡ると、2007年9月にはコメディアンのキム・ヒョンギが『M-1』の予選を通過したというニュースもあった。
当時、総合メディア『Mydaily』は「流暢な日本語力で韓流スターの日本ファンミーティングの司会を務めてきたキム・ヒョンギが、日本語能力に加えてギャグの実力も認められ、予選を通過した」と評価。ほかにも「キム・ヒョンギのギャグが日本でも通じた」(ネットメディア『ジョイニュース24』)といった見出しの記事も見られるなど、日本のお笑い界に挑戦した韓国人の活躍を喜んでいるようだった。
言語の壁や笑いの感性の違いもあるため、日本のお笑いが他国でも通用するかは現実的な難しさがある。それでもいつか、海を越えて韓国でも『M-1』の面白さが広く伝えられる日はくるのだろうか。
(文=サーチコリアニュース編集部H)