2013年にサムスンからLGツインズへ移籍後、2014年の年末に右肘の手術を受けた際、総合検診で胃がんを患っていることが明らかになったのだ。
胃がん発覚後はすぐに手術を受けるも、実戦復帰はできず、2015年を1軍登板ゼロで終えた。胃がん手術後は体重が20kgも落ち、まともにボールも投げられない状態だったが、懸命なリハビリの末に2016年に1軍復帰。当時38歳とベテランの域にあったが力投を続け、同年限りで現役を退いた。
引退後は古巣サムスンで投手コーチを務め、今回のWBCを戦う韓国代表コーチ陣への入閣が決まったチョン・ヒョンウク。現役時代に出場した2009年大会以来、14年ぶりのWBCに今度はコーチとして臨むだけに、本人も感慨深い思いを抱いているはずだ。
大谷翔平やダルビッシュ有といったメジャーのスター投手を擁する侍ジャパンと対照的に、韓国代表投手陣は半数以上が20代前半という若手中心の構成。
実力、経験ともに豊富な侍ジャパン相手にどのような投手戦を繰り広げるのか、チョン・ヒョンウク投手コーチの手腕にも注目しておきたい。
(文=サーチコリアニュース編集部H)