そして今回のAマッチ期間、24日のコロンビア戦(2-2)でも韓国は2失点している。自身が守るデフェンスラインが失点を許すと、キム・ミンジェはひどく動揺せざるを得なかった。 ワールドクラスのディフェンダーに成長したことで、小さなミスも許されない雰囲気が形成されたのも一役買ったはずだ。
キム・ミンジェはミックスゾーンでのインタビューで、守備陣の不振を指摘する質問に対して「間違った言葉ではないようだ」と認め、「選手たちともっと言葉を交わし、勝ち抜かなければならないようだ」と話していた。
その一方で、“引退示唆”と取られかねない言葉を付け加え、29日午前にイタリアへと発ったのだった。
29日午後、キム・ミンジェはSNSを通じて“引退示唆”に関する自身の考えを明らかにしている。インタビューでの発言が引退の可能性につながったのは、「意味が誤って伝えられたこと」とし、ただ大変だということを伝えるためだったとしている。
今や、韓国のセンターバックと言えば真っ先に思い浮かぶ選手がキム・ミンジェだ。彼はナポリ、代表ともに、ほぼすべての試合に出場し、文字通り“死ぬほど”走っている。
だが、そのプレッシャーは想像を絶するものだったのだろう、精神的に不安定になるほど疲弊してしまったようだ。「所属チームに集中したい」という彼の言葉は、代表を軽視していたわけではなく、自らを恥じる気持ちを振り払いたいということかもしれない。
SNSに投稿した文でキム・ミンジェは、「たくさん愛されており、私が祝福された選手であることをよく認知している。乗り越えなければならない部分だと思う」と述べている。
短期間でワールドクラスに成長したことで、それに伴う重責も同じスピードでのしかかったはずだ。苦しい気持ちをうまく落ち着かせ、代表に“帰ってくる”ことを仄めかした。
(記事提供=OSEN)