最近、日本でも注目を集めている中国の激安ECサイト。
【注目】“尿ビール”で中国はダウン…韓国のビール輸入ランキング
特に「Temu」は、5月18日に放送された『THE SECOND~漫才トーナメント~2024』(フジテレビ系)で、『THE W 2023』で優勝した紅しょうとのコラボCMが流れ、多くの人目に付いた。ネタに交えて、テントやバッグ、イヤホンなど、衝撃価格の商品が紹介されていた。
地上波でCM が流れるなど、日本国民に着実にその名が広まっている一方、安全性を疑う声も少なくない。SNSでは現在、「Temuで利用したクレジットカードは悪用される前に止めた方が良い」「ブラウザで注文してコンビニ払いが安全」など、注意喚起が散見される状況なのだ。
ただ、これは日本だけではない。お隣の韓国でも、中国激安ECサイトへの視線は厳しいようだ。
韓国の「消費者市民会」は今年4月、全国満18歳以上の消費者のうち、直近1年以内に中国ECサイト「AliExpress」「Temu」「SHEIN」を利用した経験がある消費者500人を対象に、オンラインアンケートを実施した。その結果が5月23日に発表されたのだが、「満足している」と答えたのは41.8%と過半数に達していないことが分かった。
「商品価格に満足している」と答えた割合は80.8%で高かったが、それ以外の項目は軒並み20~30%台と低い数値となっている。
その詳細としては、「購入・配送案内」32.2%、「配送(梱包)状態」25.4%、「配送期間」24.0%などだ。また、「商品情報」16.8%、「品質」20.0%は最低レベルを叩き出している。
満足できないと答えた消費者の理由は、「品質」64.3%が最も高く、「配送遅延」53.6%、「返品・取り消しの困難さ」44.7%、「偽物販売」16.8%などが順に続く。
そして、サイトを利用して「クレームを入れた」「被害相談をした」経験のある消費者は27.2%で、年齢別では40~50代が最多だという。
被害の相談理由で最も多かったのが「配送関連」53.7%で最多となり、「返品後の払い戻し」関連が42.6%、「購入後の取り消し」関連が28.7%などだった。
それだけではなく、被害相談の経験がある消費者の64%は、「電話相談や払い戻し手続き、相談結果の確認などが容易ではなかった」と回答。相談結果に満足したという回答も37.5%に過ぎなかった。
一方で、中国ECサイトを引き続き利用するつもりがあるかという問いには、62.0%が肯定的に答えている。理由としては「安いから」が84.2%で最多となり、「商品が多いから」が11.3%だった。
二度と利用しないという消費者たちは、「低品質」54.3%、「商品の安全性」24.3%、「購入手続きの困難さ」5.7%、「配送遅延」5.7%、「個人情報流出の憂慮」4.3%などを理由に挙げている。
安いとはいえ、個人情報保護の観点から見ると利用は控えるべきだろう。しかし、韓国国民は文句はあっても再び利用する消費者が多いという結果が出た。やはりこれも景気悪化の影響なのだろうか。
個人的には、「デザインが気にいて買いました」「このシャツは、明るい色と明るい色の組み合わせにより、非常に若々しく、快適で美しく、魅力的です。ボタンの選択に非常に成功しています」「先回購入して気に入りましたので追加で購入しました。いいと思います」「猫が好きなのでかっこいいTジャツを着て嬉しいです」(全て原文ママ)など、怪しい高評価が並ぶサイトで買い物はしたくないが…。
(文=サーチコリアニュース編集部K)
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