「日本にジョンイジョプキを広げたい」
韓国の紙文化財団・世界ジョンイジョプキ連合(ノ・ヨンヘ理事長)が、日本関西地域のハングル学校協議会(イ・ウンスク会長)とジョンイジョプキの普及を目的とした業務協約(MOU)を締結したと9月20日に発表した。
「ジョンイジョプキ」とは韓国の折り紙のことだ。
今回の協約に基づき、財団は大阪、広島、福岡、神戸など日本西部地域にある75校のハングル学校に通う約3500人の学生と教師にジョンイジョプキを伝授し、ジョンイジョプキの世界的な普及に積極的に取り組むことになるという。
イ会長は「日本の折り紙に慣れている在日同胞の次世代に、韓国の伝統的なジョンイジョプキを教え、自尊心を高める」と意気込んでいる。
世界では「スシ」や「サケ」と同様に、日本語読みのまま認知されている「オリガミ」だが、そこに一石を投じたいという意思を感じる。
なんでも韓国の折り紙であるジョンイジョプキの起源は、日本の折り紙よりも古いという。
2017年11月11日に「第1回大韓民国ジョンイジョプキ歴史フォーラム」が国会議員開館で開かれたのだが、明女子大学のチェ・グムソク教授は「朝鮮半島の紙の起源は紀元前1世紀よりも前と推測される」とし、以下のように続けた。
「高句麗の陽王21年(西暦610年)、使臣である僧侶・曇徴(タムジン)を通じて、製紙技術と紙文化が日本に伝えられたため、紙を日本に伝えたのは古代韓国である。したがって朝鮮民族のジョンイジョプキの歴史は当然、日本よりもリードしている」
紙文化財団は、そんな“歴史”と“伝統”のあるジョンイジョプキを未来の無形文化遺産にするために努力しており、まずは日本に住む在日コリアンに広げていくということだろう。
一見すると折り紙との差がわかりづらいが、計画通りにジョンイジョプキが世界化に進んでいくのか注目したい。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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