ウクライナ軍に捕らえられた北朝鮮兵、自国へ強制送還してはならない…国連人権機関が立場を明らかに

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国連人権機関がウクライナ軍に捕らえられた北朝鮮兵の捕虜を北朝鮮へ送還してはならないとの立場を明らかにした。

【注目】「知らなかった」捕虜となった北朝鮮兵が明かした真実

国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)のリズ・トルセル報道官は2月20日、アメリカ国営放送「ボイス・オブ・アメリカ」に対し、「国際人道法は戦争捕虜が常に人道的に扱われ、あらゆる状況でその尊厳が尊重されることを求めている」と述べた。

また、ウクライナ当局に対し、「ノン・ルフールマン(non-refoulement・強制送還禁止)」の原則に基づく義務を忠実に履行するよう求めた。

「ノン・ルフールマン」の原則は、国際難民協約や拷問防止協約に定められた国際法上の原則であり、本人の意思に反する強制送還を禁止するものだ。非人道的な迫害を受ける恐れがある国へ、個人を強制的に送還してはならないという内容が含まれている。

エリザベス・サーモン国連北朝鮮人権特別報告官も「ボイス・オブ・アメリカ」に対し、「最も懸念されるのは戦争捕虜の安全だ」とし、「捕虜が拷問を受ける可能性があるという合理的な根拠がある場合、拘束している国は、戦争捕虜に安全を提供できる第三国を探すべきだ」と述べた。

北朝鮮兵の尋問映像
(画像=ゼレンスキー大統領X)北朝鮮兵の尋問映像

国際赤十字委員会(ICRC)のパット・グリフィス・ウクライナ担当報道官も「国際人道法に基づき、自由を奪われたすべての人は人道的に扱われなければならない」とし、「生命、健康、尊厳の尊重が最も重要だ」と強調したと「ボイス・オブ・アメリカ」は報じた。

これに先立ち、ウクライナで捕虜となった北朝鮮兵士1人が、韓国メディアとのインタビューで「難民申請をして韓国へ行くつもりだ」と述べ、韓国への亡命意思を明らかにしていた。

これを受け、韓国外交部は「韓国行きを希望する場合、全員受け入れるという基本原則と関連法令に基づき、必要な保護と支援を提供していく」との立場を表明した。

(記事提供=時事ジャーナル)

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