例えば、2020年5月には当時16歳の俳優チョン・ジュンウォンが未成年喫煙と飲酒をしていたことがネット上で発覚。当時はドラマ『夫婦の世界』に出演中だったこともあり、視聴者から降板を求める声が挙がるほどの騒ぎになった。]
その後、所属事務所が「管理が不十分だった」と謝罪して幕引きを図ったが、同年8月に事務所との契約解除が発表。騒動を最後にドラマや映画への出演機会もなくなった。
ほかにも、子役としてデビューした後、広告モデルや教育番組のMCなど幅広く活動してきた女優イ・スミンは、SNS関連で度重なる騒動を起こしてきた。
2018年7月にはバレーボール選手との熱愛説が発覚した際、非公開の“裏アカウント”で悪口を書き込んだことが明らかになり物議に。翌2019年12月にも再び裏アカでの悪口書き込みが明るみに出ると、2021年には違法サイトで映画を視聴していたことがSNS投稿によって発覚し、謝罪をする事態に追い込まれている。
さらに遡ると、悲運な結末を迎えた元子役俳優もいる。1980~90年代に子役として韓国で活躍したチョン・ミョンヒョンがその人だ。
チョン・ミョンヒョンはドキュメンタリードラマの子ども役として芸能界デビュー。連続ドラマや映画を通じて徐々に出演作を増やし、CMなどのオファーも来るようになるなど、将来が嘱望された子役だった。
ところが、高校時代に薬物として乱用されるボンドを吸引し、窃盗行為を働いたとして少年院送りに。その後はテレビ出演が禁止となると、性的暴行疑惑が浮上するなどし、完全に表舞台から消えてしまうことになる。
そして、それから10年以上が経った2011年12月、チョン・ミョンヒョンがすでにこの世を去っていたことが明らかになった。ある共演俳優は自身のSNSで「天賦の才能を持った俳優だった」と、チョン・ミョンヒョンの死を惜しんでいた。それだけに、もし生きていれば今も演技の世界で活躍を続けていたかもしれない。
もっとも、上記のような例はごく一部。日本でも有名なチャン・グンソクをはじめ、パク・ウンビンやキム・ユジョン、ヨ・ジングなど大人になった今も成功を収めている元子役俳優は多い。現代の芸能界を生きる子役たちが過ちを犯さないよう、周囲の関係者には一層気を遣ってもらいたいものだ。
(文=サーチコリアニュース編集部H)