1兆ウォン規模のプロジェクトも…韓国、“AI強国”に向けて大型言語モデル開発に本格参入

2025年02月20日 経済 #時事ジャーナル
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韓国政府が人工知能(AI)技術開発のために精鋭チームを選抜・支援し、世界最高水準の大型言語モデル(LLM)開発に乗り出すことを発表した。

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アメリカや欧州連合など主要先進国が大規模なAIインフラ投資計画を相次いで発表するなか、韓国政府も集中投資を通じてAI強国への飛躍を目指す戦略だ。

2月20日、国家人工知能委員会は「AIコンピューティングインフラ拡充による国家AI能力強化方案」を発表した。

今回の計画は、次世代AIモデルの開発、AIコンピューティングインフラの拡充、AI転換の加速化という三つの柱に要約される。

AIインフラの強化と競争力確保

まず、政府は「国家AIコンピューティングインフラ・マスタープラン」を稼働させ、独自のAIモデル競争力を確保する方針だ。

既存の先端グラフィック処理装置(GPU)拡充計画に加え、民間のAIコンピューティングインフラ投資を促進するための制度的基盤も強化する。また、国産AI半導体を基盤に、グローバル水準のオープンハードウェア(HW)・ソフトウェア(SW)技術生態系を構築し、国産AI半導体の成長を支援する計画だ。

特に、AI精鋭チーム選抜プロジェクト「ワールド・ベストLLM(仮称:WBL)」を推進し、世界最高水準の大型言語モデルの開発を支援する。

さらに、国内外の大規模なコンテスト「グローバルAIチャレンジ」を開催し、優秀な人材の参加を促進する方針だ。世界的なAI分野の学者と国民からの評価を通じて、入賞者には起業支援やWBL精鋭チーム企業との採用連携を支援する。

(写真=Pexels)

長期的には、生成AIを超えて汎用人工知能(AGI)の実現に必要な核心技術の確保を目指し、1兆ウォン(約1043億円)規模の研究・開発(R&D)プロジェクトを推進する。現在、韓国政府はこのプロジェクトに関する予備妥当性の調査を進行中だ。

他にも、高度なAI人材の育成のため、既存のニューヨーク「AIフロンティアラボ」をヨーロッパに拡大し、国内の若手研究者支援プログラムを新設する。「企業-大学連携型AI+X大学院」を設立してAI特化教育課程を運営し、グローバルな優秀人材の誘致も積極的に進める方針だ。

国家人工知能委員会のイ・ギョンウ支援団長は、「世界的な制度と比較して破格的に支援せよとの要請があったため、それを考慮して科学技術情報通信部でも実行計画を策定する予定だ。与野党協議体でも支援策を検討してくれることを期待している」と説明した。

チェ・サンモク大統領権限代行兼企画財政部長官も「今日、世界は製造強国、情報通信強国を超え、AI強国となる韓国の動向に注目している」と述べ、「国家人工知能委員会がAIの3大強国へと飛躍を牽引する中心的な役割を果たしてくれることを期待している」と語った。

(記事提供=時事ジャーナル)

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