【画像】『ONE PIECE』のパクリも?韓国アニメ業界が直視したがらない“黒歴史”作品3選

2016年09月13日 話題 #サブカル
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1970~1980年代に人気を博した『ロボット テコンV』も、今では韓国アニメ界の黒歴史となっている。

1976年7月にテレビ放送され、1990年までシリーズが続いており、今でも韓国のロボットアニメの代表作といえるほど認知度は高い。ロボットを操縦する主人公キム・フンはテコンドーの世界チャンピオンで、格闘技系の技で闘うという斬新な設定だった。1999年には復活プロジェクトなるものが行われ、2007年にはデジタル復元版が放送されたほどの人気作なのだ。

『ロボット テコンV』

しかし、そんな『テコンV』にも盗作疑惑が。1972年から日本で放送された『マジンガーZ』をパクったという指摘だ。

マジンガーZとテコンVは、そのデザインが酷似している。さらにテコンVの企画段階のタイトルは「マジンガーテコン」だったことも明らかになっている。“反省すべき過去の象徴”という作品だ。

上記2作品は日本のパクリという意味で黒歴史だが、最後に紹介する作品は完全に韓国オリジナルのアニメだ。作品名は『キムチ戦士』という。

2009年と2011年に公開されたアニメで、監督はキム・ヨンマンだ。疾病魔王が都心にばらまいた狂牛病などの疾病をキムチ戦士が倒すというのが主なあらすじ。キムチだけでなく、テコンドーや亀甲船なども登場する。

『キムチ戦士』

そもそも『キムチ戦士』は、監督、原画、脚本家などすべてが新人という低予算のアニメだった。2009年に5話をYoutubeで公開し、そのまま話題にもならずに消え去っていくと思われていた。しかし、韓国の農水産食品流通公社が2010年秋に発注した「キムチ広報2Dアニメーション事業」で入札され、国家予算の支援を受けて第2期が作られることになってしまった。

何が黒歴史かというと、単純にクオリティの低さだ。絵やアニメーション技術の低さが目につくだけでなく、そもそもすべての病気がキムチだけで治るという設定に無理がある。さらに、敵キャラの疾病魔王はさまざまな病気やブタの死体などを街にばらまくのだが、キムチ戦士もキムチや白菜をばらまいていく。そのため「主人公と悪党がしていることは結果的に同じ」などと揶揄されているありさまなのだ。

『キムチ戦士』

キムチを広報するための作品だったが、結果的に「外国人のキムチのイメージを悪くしただけ」という指摘が尽きない。第1話で「東海」を「日本海」と表記したなど細かい批判を挙げればきりがないが、とにかくクオリティの低さが目立った作品だ。

今回紹介した3つのアニメ作品は、まぎれもなく韓国アニメ業界の“黒歴史”だろう。その教訓を生かせるかどうか、注視したい。

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