このジャンルが示す通り、「3人3色の高校生ママたちのリアルストーリー!」(3月13日)、「MCたちも驚いた歴代級のおしゃれなお母さん登場?」(6月28日)、「歴代級の美貌の高校生ママ!もう自家まで?!」(7月26日)、「13歳差の高校生ママ+お年寄りのラスボスの夫!一体何が…?」(8月30日)など、未成年で親になったことを美化し、面白おかしく煽るようなタイトルの回も少なくない。
このような明るいタイトルの一方、「10歳上の彼氏から子を産むなと言われた女性」「18歳で妊娠するも、相手の浮気と暴力に悩む女性」など、非常にヘビーな内容が多い。
日本の『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)のように、10代で親になってしまった若者が、厳しい社会に揉まれつつも成長して生き抜くことに主眼を置いたドキュメンタリーとして放送していれば、ここまで大きな問題になっていなかったのかもしれない。
これらの諸問題により、“2022年上半期最大の問題作”とまで言われてしまっている『高校生ママパパ』。
9月頃に内容が問題視された当時、番組制作陣は「10代の婚前妊娠を助長し、美化する番組ではない。子どもを出産することは非常に重い責任感が伴うということを示している。それでも、すでにこの世に誕生した我が子を頑張って育てる“高校生ママパパ”は多い。彼・彼女らの話を一緒に聞いて日常を見せながら、先入観を破ろうとしている。今後も“高校生ママパパ”に対する先入観と偏見を変化させるために努力する」と明らかにしたことがある。
崇高な理念を掲げている制作陣だが、現状では放送内容と相反しているとしか言えない。今回殺到した廃止要請により、番組が存続できるかに注目が集まる。
(文=サーチコリアニュース編集部K)