ほかにも、ひざまづいて頭を深々と下げる韓国の伝統的な挨拶「クンジョル」を巡って議論が勃発したこともある。
発端となったのは、2022年1月に行われたガールズグループEVERGLOWのファンサイン会。メンバーが新年の挨拶でクンジョルをしているなか、中国人メンバーのイロンだけが立ったまま、手を合わせて両側に振る中国式の挨拶を行ったからだ。
この出来事は瞬く間に広がり、韓国のオンラインコミュニティなどで「韓国文化を無視した」と不快感を示す声が溢れた。一方で、中国のオンライン上では「中国人はむやみにひざまずかない」「中国の伝統をよく守った」などの反応が寄せられ、火に油を注ぐ事態に。
議論が大きくなると、イロンは「学業上の理由」で中国に帰国した。「2月末まで」という所属事務所の言葉とは異なり、年が明けた現在も所属グループに復帰しておらず、EVERGLOWは5人体制で活動を続けている。
日本でもたびたび問題として取り上げられる隣国との国際関係。社会全体が他国の歴史にしっかりと向き合い、その国の伝統を尊重する。それでこそ他国の文化を心から楽しめるようになり、良好な関係を築けるようになるのではないだろうか。
(文=サーチコリアニュース編集部A)