ボーイズグループEPEXが4月にリリースした『Anthem of Teen Spirit』には、海外ファンを中心に一部の歌詞がホロコーストを連想させるとの声が殺到した。
特に歌詞の「水晶の中の夜」「あの水晶が割れた今夜」「Crystal Night is coming」などは、1938年にドイツでナチス党員がユダヤ人に対して大規模略奪・破壊を行った「クリスタル・ナハト(水晶の夜)」を連想させると指摘された。
批判が殺到すると、所属事務所は謝罪。「『Anthem of Teen Spirit』は、韓国の青少年が経験している画一化された教育システムによる弊害を指摘し、警戒する内容を込めた曲」とし、「歌詞の中の“水晶の中の夜”は、青少年たちの現実的な生を表現するにあたり、毎晩水晶のように明るく灯された数多くの学院の窓ガラスの中で競争に燃える子供たちの姿と、『1984』に登場する“ガラス問診”を比喩して使った」と楽曲に込めた意図を説明した。
また「これは実際の歴史的事件とはまったく関係ない」としながらも、「表現を比喩の要素として安易に判断し、より慎重に確認を進めることができなかった。議論を呼びかねない内容の取扱いに注意を払えなかった点について、すべての方々に心からお詫び申し上げる」とし、歌詞を修正することを伝えていた。
どの国においても歴史はデリケートな問題だ。それだけに、発信する際には特に気を付けなければならないことを教えてくれる出来事たちだ。
(文=サーチコリアニュース編集部K)