韓国で慰安婦を「売春婦」と主張したらどうなるのか。とある女性教授の“末路”とは

2017年01月30日 社会
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「こんな女は一度、性暴力を受けてみたらいい。それでも売春と言えるのか」

「こんな人間が教授という立場で学生たちに教えているのか…」

「求刑が3年では足らない。5年は必要だろう」

「日本から金でももらっているのか? 教授という人間が歴史も知らないなんて」

などと、パク・ユハ教授を非難する声ばかりが溢れている。

気になる判決はどうなったか

ちなみに、パク教授の最終学歴は早稲田大学・大学院卒。

これまでの著書には『反日民主主義を超えて』『誰が日本を歪曲しているのか』などがあり、“知日派”の学者と言えるかもしれない。

いずれにせよ韓国で総スカンを食らっていたパク教授だが、去る1月25日、ソウル東部地方裁判所は無罪を宣告した。

判決文には「この書籍(『帝国の慰安婦』)で扱った朝鮮人日本軍慰安婦問題は、韓国国民が知っておくべき公共性・社会性を有するものとして公的の関心事案に該当する」「このような公的の関心事案に関する表現については、私的領域の事案に関する表現とは違って、活発な公開討論と世論形成に向けて表現の自由を幅広く保障しなければならない」と強調された。

真っ当といえば真っ当、当たり前といえば当たり前の結果だろう。

パク教授は今回の判決について、こう話している。

「名判決だ。裁判所が正義と勇気にあふれる判決を下した。最近の崔順実ゲート事件は韓国社会のさまざまな問題が発覚し、それを直していく過程だと思う。今回の判決も、その過程の一環として受け止めたい」

またパク教授は、『帝国の慰安婦』を書いた目的について韓国メディアに改めて語っている。

「戦争犯罪としてだけ見られていた慰安婦問題の原因を帝国主義から探した本だ。慰安婦は国家が強要した売春で、国家が強要した愛国だった。私は慰安婦被害者たちの抑圧された声を代弁しただけだ」

また今回の裁判中、厳しい世論にさらされたことも明かしている。

「私を刑事告訴した元慰安婦は11人で、そのうち2人だけが裁判所に来た。ところが支援団体はすべての被害者が私を非難しているかのように歪曲した。でも被害者のなかには私の意見と同じように考えれている方もいた」

無罪を宣告したという記事に対して、韓国ネット民の反応は冷たい。

「彼女をアフガニスタンに強制的に送って、どんな苦しみがあるか身を持ってわからせよう」

「学問を仮装した親日。それ以上でも以下でもない」

「弱者を守ってくれる判決は一体いつ出るのか…」

「パク・ユハさん、日本に行きなさい…なんのために韓国で暮らすのか」

一審では無罪となったパク・ユハ教授だが、検察は1月26日に控訴している。

慰安婦を「売春婦」と表現した教授の困難は、まだまだ続くようだ。

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