一時、彼らは「3放世代」(恋愛、結婚、出産を放棄した世代)、「5放世代」(恋愛、結婚、出産、人間関係、マイホームを放棄した世代)と呼ばれていたが、最近は「7放世代」(恋愛、結婚、出産、人間関係、マイホーム、就職、夢を放棄した世代)とも呼ばれている。放棄するものが年々増加する事態になってしまっているわけだ。
そんなこともあって最近の韓国の若者たちは、もし生まれ変わったら韓国ではなく他国に生まれたいと願っているという。
若者の研究機関「大学明日20代研究所」のアンケートでは、日本、中国、韓国、インド、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスの8カ国のなかから、生まれ変わりたいと思う国を問うている。
それによると、25.4%と大きな支持を集めたのはドイツだった。ちなみに、ドイツは韓国における好感度が非常に高い国家で、同アンケート内の「教育を受けたい国」「自分の子供を育てたい国」「老後を送りたい国」などでも首位となった。ただし、韓国のドイツに対する思いは、“片想い”であるという調査結果もある。
いずれにせよ、経済的な貧富の差、そして、それを覆すことができない社会構造から、希望を持てない若者が増えている韓国。一方で、現在の韓国を先進国の入り口で“成長痛”を味わっている段階と分析する専門家もいる。
“ヘル朝鮮”という言葉が一時の流行であることを願わずにはいられない。