国際金価格の上昇が続き、主要国の中央銀行が金の追加購入を加速させるなか、韓国銀行(中央銀行)の金保有量ランキングが1年で世界36位から38位へと後退した。
2月6日、産金業界団体ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)の報告書によると、韓国銀行の2024年末時点での金保有量は104.4トンで、世界の中央銀行の中で38位となった。国際通貨基金(IMF、3位)や欧州中央銀行(ECB、13位)を含めると、順位は40位まで下がる。
韓国の外貨準備高全体に占める金の割合はわずか2%であり、これは上位40位以内の中央銀行の中で最も低い水準となっている。
韓国銀行は、2011年に40トン、2012年に30トン、2013年に20トンの金を追加購入したが、その後11年間は追加購入を行っていない。
この結果、韓国の金保有量ランキングは2013年末の世界32位から徐々に下降し、2018年末に33位、2021年末に34位、2022年末には36位となった。
特に2024年には一気に2ランク下がり、38位となった。これは、2023年38位だったカタール(99.2→110.8トン)と、39位だったハンガリー(94.5→110.0トン)がそれぞれ10トン以上の金を購入したためだ。
韓国銀行は昨年4月にブログで「金価格は過大評価されている」との見解を示し、「投機的な金先物の買いポジションが清算されれば、価格下落要因になり得る」と分析していた。しかし、実際には国際金価格はその後も上昇を続けた。
国際的な金の価格は2月5日時点で、史上最高値の1オンス=2845.14ドル(約43万円)を記録し、韓国銀行が金の追加購入を停止した2013年と比較して2倍以上に急騰している。
主要国の中央銀行は昨年、積極的に金を買い増した。2024年末時点での金保有量ランキングでは、アメリカが8133.5トンで首位を維持し、ドイツ(3351.5トン)、イタリア(2451.8トン)、フランス(2347.0トン)、ロシア(2335.9トン)がそれに続いた。
中国も1年間で33.9トンを追加購入し、総保有量2279.6トンに達した。ポーランド(89.5トン)、トルコ(74.8トン)、インド(72.6トン)も保有量を増加させている。
ワールド・ゴールド・カウンシルは、「各国の中央銀行は3年連続で年間1000トンを超える金を購入しており、2024年の年間購入量は1186トンと、過去4年間で最高水準となった。特に第4四半期(10~12月)には333トンが買い増された」と伝えた。
(記事提供=時事ジャーナル)
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